ビギナーズラックという言葉がある。結果が形となって現れるもの全てで、ビギナーズラックは存在している。
とかく釣りの世界ではよく使われる言葉だが、この「ビギナーズラック」というものには実は素晴らしい力があるのだ。
まず、ビギナーズラックを起こした事が奇跡。ビギナーという位置付けでしかこの言葉は使われない為、この奇跡を一度も起こす事無く
ベテランの域まで到達する人もおり、さながらプロ野球の「新人王」と似た感もある。
ビギナーズラックを起こした人は、将来を約束されたも当然だ。
たとえそれが運だとしても、ガイドが良かったとしても、それが一つの経験になったという事は間違いないのだから。
シーバスゲームも、まさに経験を積み重ねていく釣りの一つ。
例えば、どんなに頑張っても釣れなかった人が、たまたま釣れた一本をきっかけに変貌する事がある。たった一本が大きな経験になったからだ。
「この前はこうやってたら釣れたんだよな」と思いながらリールを巻き、ルアーをアクションさせる。そして釣れなくとも、前回との違いを模索し始める。
こうしてどんどん上手くなっていくのだ。80の釣り方を覚え、90の釣り方を知る。そして一度メーターオーバーを釣ると、それ以降は何度も釣れるようになる。
それらを一気に手繰り寄せる可能性を秘めたのが「ビギナーズラック」という現象。
そのあまりの恐ろしさから、僕は安易に使わないようにしている。